オーブン料理

丸鶏ローストチキンと白菜のクリームスープ


夕方、スーパーに寄ってみましたら、丸鶏がありました!
クリスマス1週間前とあって、今週末にパーティー、という方もいらっしゃいますものね。

パーティの予定は特にないのに、思わず買ってきてしまいました。鹿児島産で1.1キロちょっとのちょうど良い大きさです。

夕食までにはまだだいぶ時間に余裕があったので、予定にないローストチキンを焼くことにしました。

最近、ローストポーク、ローストビーフと続いてましたのでちょうどいいタイミングです。

ローストチキンの焼き方はいろいろあり、私もこれまでに試作したレシピの中からた毎回どれにしようか迷います。

今回はじゃがいもとにんにくを鶏のお腹に入れて塩、胡椒、オリーブオイルでシンプルに焼きました。

タイムやローズマリーなどの香草をうっかり買い忘れたので、冷凍保存してあるパセリの茎のみ。

丸鶏は下処理が味を左右するのでここは念入りに行っています。

丸鶏の下処理

お湯で洗う

どんなレシピの時でも鶏肉をお湯でよく洗う手順だけは欠かしません。

丸鶏はお腹の内側が汚れているので、これを落としてやらないと臭みの原因になるからです。

その後、布巾(ペーパータオルだと足りない)で水気をよくふきとります。

首づる

初めて丸鶏を買ってきたとき、首づるがついていたのにギョッとして思わず切って捨ててしまいました。

後から調べてみると、首づるはよく運動されているせいか、とてもよく出汁が出るそうなのです。

首づるがついていない場合が多いですが、ついていたら切ってお腹の中に一緒に入れてやったり、別にしておいてスープを取るのに使っています。

今日の丸鶏には首がついていたので、切ってお腹に詰めて焼いた後、スープも取りました。

やー、でもやっぱり首は苦手です(笑)できればついてないのに出合いたい。

たこ糸で縛る

丸鶏といえば、たこ糸で縛る作業が出てきますよね。

YouTubeの動画などでも紹介されていますので、そちらを参考にやってみるのですが、いつも途中でわけがわからなくなり、適当に終わらせてしまいます。

大事なのは胸を張らせることで、それさえできていれば見栄えもなんとかなりますし、皮もパリッと焼けるのでOKとしています。

また、お腹に詰め物をするとお尻から出てきてしまうので、そこだけは爪楊枝で縫い留めています。

丸鶏の焼き方

下準備ができたらバットに入れてオーブンへ。

200〜210℃くらいで1時間が目安です。

本当は天板に直接乗せた方が火通りがいいのですが、そうすると肉汁が広がって後から回収するのが大変になるので、バットにオーブンシートを敷いた上に鶏を乗せて焼いています。

鶏の大きさ、温度、詰め物によって毎回調整しています。

私は鶏は1キロ前後と決めています。
また、ローストビーフ同様、室温に戻しておく方がいいですが、私はお湯でかなりよく洗うので、あまり気にしていません。

意外に火通りに影響するのが詰め物です。
今日のようにじゃがいもをしっかり詰めたりすると、いつもより長くかかるようで、今日は後から追加で20分焼きました。

ハーブとにんにくだけなら1時間で焼けたかなと思います。

お腹の中身

ハーブとにんにくだけのローストチキンも大好きでよく作りますが、大きな空間を見ると、つい何か詰めたくなります。

じゃがいもはお腹に詰めると肉汁で水っぽくなってしまうかな、と思いきや、ほくほくで焼き色がついていたものもありました。
北あかりだったからでしょうか?

しかも、肉の旨味もたっぷり吸っているのでうまみたっぷりでした。

ピラフや炊き込みご飯を加えてもおいしいですよね。昔はおこわを入れてよく作っていました。

おいしい部分

丸鶏を焼いてみたものの、そのまま食べておいしいのはやっぱりもも肉。

しかも2人分しか取れないので、激戦区です(笑)

胸はどうしてもパサつきがちでそれだけだとうーん、という感じ。

そこでおすすめなのが、バットに残った脂と旨味を含んだ肉汁をソースにして食べる方法です。

これで胸肉もおいしくいただけました。

残った部分

もも、胸肉と食べた後、鶏ガラと手羽先、そして首づるが残りました。

スープにします

鶏ガラは身を取り出して手羽先、首づると一緒に鍋に入れ、かぶるくらいの水を注いで沸騰させ、弱火で20分ほど煮込みます。すると、おいしい鶏ガラスープが取れます。

スープやサラダの具材にします

鶏ガラからほぐし取った細かな肉は、次でご紹介する白菜スープの仕上げに加えてみました。

脂身がほとんどないので、そのままサラダのトッピングにしてもバッチリですし、マヨネーズとマスタードで和えてサンドイッチにしてもいいですよね。

時間をかけて焼いたローストチキン、余すところなく使い切りたいです。

ローストチキンガーリック風味きたあかりを添えて レシピ 

材料

丸鶏 1羽1.1キロ
塩 小さじ3
胡椒
じゃがいも 北あかり2個
パセリの茎 1本分
にんにく 1片
オリーブオイル 大さじ2

作り方

1. 鶏はお湯でよく洗う 特に内側は手でよく汚れを落とし、布巾などで水気を拭く
2. ※首づるがついていたらカットしておく 
3. じゃがいもは皮を剥いて4〜5等分に切り、にんにくは荒く刻む
4. 1の内側に塩小さじ1.5をまぶし、3とパセリの茎、2を詰める
5. 鶏の表面に残りの塩と胡椒を振り、オリーブオイルをかけて表面全体に手で広げる
6. 鶏をたこ糸で結んでオーブンシートを敷いたバットに入れる
7. 予熱なしの210度のオーブンに入れ、1時間焼く。焼き足りなかったので180℃でさらに20分焼きました
8. 肉汁が落ち着くまで、オーブン庫内で20分放置する
9. 糸を外して切り分ける
※首づるは非常によく出汁が出るので捨てないで!

白菜のクリームスープ レシピ

一緒に添えたのは白菜のクリームスープです。

中華や和食になりがちな白菜を洋風にしたいと思ってクリームスープにしました。

家族に好評だったのでこちらもレシピを書いておきますね。

材料

4〜5人分
白菜 1/8個
玉ねぎ 1/2個
油 小さじ2
小麦粉 大さじ1
白ワイン 大さじ3
コンソメ 小さじ1
塩 小さじ1/2
胡椒 少々
水 1カップ
ウィンナー 6本
牛乳 1カップ

作り方

1. 白菜は葉の部分は3〜4センチに切り、芯は2センチ角に切る 玉ねぎはスライスする
2. 鍋に1と油を加えて炒める。
3. しんなりしたら小麦粉をふるい入れて2分ほど炒め、白ワインを加えて強火で2分ほど煮立たせる
4. 塩、コンソメ、水を加えて煮立たせ、蓋をして5分煮込む
5. ウィンナーを加えて一煮立ちさせ、牛乳を加えて軽く煮込む

Profile

吉川文子(よしかわふみこ)