新年のお菓子「ガレット・デ・ロワ」を今年も焼きました。
今年のガレット
ほぼ毎年焼いていますが、パイ生地も中に詰めるクリームもその年によって少しずつ替えています。
今年は割ときちんとした(?)折り込みパイ生地に、ピスタチオのクレームダマンドを詰めました。
パイ生地
今年の「割ときちんとした」パイ生地というのは、折り込みパイだけれど、やや無理やり感のあるパイ生地という意味です(笑)
本来でしたら、折り込むたびに冷蔵庫で1時間以上ねかせるものなのですが、とにかく早く仕上げたかったので、冷凍庫を使って休ませ時間を大幅に短縮して焼き上げました。
そうなると、グルテンのせいでどうしても途中で伸びが悪くなるのですが、その時は無理をせず、5分でも良いから休ませる、
というのがコツです。
パイ生地にはとにかく無理強いをしない、というのが鉄則です。
時間がないときはないなりに、だましだまし作業を続ければ、何とか形になりますので。
それならもっと簡単な練りパイで作ればいいのですが、やはりこのサクサクッとした食感が味わいたいんですよね。
フィリング
本来はクレーム・ダマンドを詰めて焼くガレット。
クレーム・ダマンドの基本配合は、バター、アーモンドパウダー、砂糖、卵が同割という、覚えやすい配合ですが、
私はここに何かを加えてアレンジするのも好きです。
今年はピスタチオペーストを加えました。
ピスタチオのお菓子は以前は知る人ぞ知る、という感じでしたが、最近はコンビニお菓子にも使われるほど、メジャーになってきましたよね。
実際に高価な木の実なのですが、その味と香りは気品があって、ナッツの女王様のイメージです。
そして、ピスタチオのお菓子にはキルシュを添えるとその香りはグーンと引き立たせられます。
過去に作ったガレットいろいろ
ガレット・ショコラ
ココアを練り込んだパイ生地に、チョコレートを加えたクレーム・ダマンドを詰め、表面にカカオ・ニブを散らします。
ココアのせいで生地作りが少し難しいのですが、これは本当においしい!多分ガレットの中で一番好きかもしれません。
ガレット・ジャポネ
著書「バターなしでおいしいパイとタルト」(誠文堂新光社)に掲載したもので、バターを使わないパイ生地の中に、抹茶のクレームダマンドとゆで小豆を詰めて焼いたものです。
抹茶の繊細な風味が、バターを使わずに作るパイ生地で引き立ちます。
色合いもとてもきれいなので、新年のお菓子にぴったりです。
バターなしでおいしい パイとタルト: 折り込みなし、休ませ時間なし 毎日つくりたくなる栗のガレット
マロンパイのイメージです。迷ったらこれ、というぐらいよく作ります。
ラム酒を効かせたスタンダードなクレームダマンドに、マロンペーストまたはマロンクリーム(サバトンなどのもの)を混ぜ込み、栗の渋皮煮と一緒にパイ生地に詰めて焼き込みます。
みんなに評判がよいので、贈り物などにしても喜ばれます。
カスタードガレット
本当は一番好きなのはこれかもしれません。
クレームダマンドもおいしいのですが、その更に上をいくクリームがフランジパーヌ。
クレームダマンド1に対して、カスタードクリームを1/2~1/3加えたクリームです。
クレームダマンドよりも少し火通りが悪いのですが、口どけがよくてしっとりとした極上のクリームです。
カスタードを炊く手間さえ惜しまなければ、これほどガレットにぴったりなクリームはありません(断言!)
ガレット・デ・ロワはいつまで食べる?
今年はまだ1台しか焼いていませんが、こうやってアレンジ編を書き連ねていたら、どれも作りたくなってきました。
1月6日のエピファニーを過ぎても、ガレット・デ・ロワは1月いっぱい食べられるそうですので、作ってみてはいかがでしょう。
noteはじめました
ガレット・デ・ロワについてはこちらにも書かせていただきました。