金曜日、東京では桜の開花が告げられましたね。
近所の桜はまだ三分咲きくらいですが、急に暖かくなってきたので、ここから一気に満開となりそうです。
さて、前回、マカロンをいろいろ作りました、という記事を投稿しました。
余った卵黄の使い道
マカロンを作ると、卵黄が余ってしまうんです。
それも大量に。
卵焼きに卵黄プラス2個とかで消費に走りましたが、そんな程度では追いつかなくなり、本気で卵黄を大量に消費できるお菓子を考えてみたら、カヌレが思い浮かびました。
もともとカヌレは、カヌレの発祥地ボルドーで、ワインを作る際に必要だった卵白を使った後、残った卵黄の使い道を考えられたことがきっかけで生まれたお菓子なのだそうです。
カヌレ作りのポイント
カヌレは材料を順に混ぜ合わせていくだけなので、生地作りはとても簡単なのですが、そのあとが結構大変なのです。
まず、作った生地は一晩寝かせないといけません。
また、あの複雑な形をしたカヌレ型にひとつひとつ丁寧にバターを塗りこんでいく作業がまた大変。
これも本来はバターではなく、蜜蝋をぬるのが正当な作り方ですが、蜜蝋を使った後の後始末の大変さといったら、バターの比ではないのです。
更に、高温で長時間焼かなくてなならず、しかも、途中で何度も天板を動かしながら均一な焼き色をつけていく、
と、ざっと挙げただけでもさまざまな約束事があるのです。
パウンド型でつくってみたら
中でもカヌレ型にひとつひとつバターを塗る作業が私は特に苦手で、できれば避けたい。
というわけで、パウンド型で焼いてみることにしました。
うまくいくかどうかはやってみないとわかりません。
こういう冒険ができるのは、時間と気持ちに余裕があるときに限ります。
早速チャレンジしてみました。
生地を作って寝かせること1時間。
一晩も我慢できないなー、ということで、またまたルールを逸脱して、焼いてしまいました。
ところが、これが意外にうまく焼けてしまったのです。
外側がカリッ、内側がもっちり、とろ〜り。
カヌレの食感そのものでした。
カリッの部分が正統派カヌレに比べて少なくはなりますが、確かにカヌレの食感になっていたのは嬉しかったです。
まだ完璧ではないので、しばらくこちらも試作を続けていこうかな、と思っています。
マカロンとカヌレ、抱き合わせにして試作を繰り返せば、材料の使い方としては完璧かもしれません。