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お店に負けない「いちごのミルフィーユ」

2月のレッスンではいちごのミルフィーユをご紹介しました。

パイ生地にカスタードをといちごを挟み、ホイップクリームを絞って仕上げるシンプルなお菓子ですが、実際に作ってみると、奥が深くてびっくりします。

ミルフィーユのおいしさのポイントをお伝えしたいと思います。

パイ生地

ミルフィーユの美味しさを左右するのがパイ生地です。

材料

バター

オイルのお菓子をいろいろ作っていますが、やっぱりミルフィーユにはバターのパイ生地がおすすめです。

あのざっくりとした食感、豊かな風味はバターならでは。

ですので、今回はバターのみのパイ生地をご紹介しました。

小麦粉

そして粉は薄力粉と強力粉をブレンドします。

薄力粉だけだと弱いし、強力粉が多すぎると今度はグルテンが強すぎて作業性が落ちます。

それを考慮して一番いい割合を導き出しました。

作り方

パイはハードルの高いお菓子、そう思われている方も多いはず。

実際、折り込みパイは冷蔵庫で何度も休ませなくてはならず、作るのに一日、あるいは二日がかり、なんてものもあります。

ですが、ミルフィーユに使うパイ生地はそこまで膨らみを要さないのです。

というより、冷凍パイシートのような膨らみすぎる生地はかえって不向き、とすら感じます。

私もアップルパイの2番生地でミルフィーユを作ることがよくあります。

そこで、今回ご紹介するのはフードプロセッサーで手軽に作れるパイ生地です。

繊細な食感は出したいので、折り込みも入れますが、休ませ時間は短くて済むのでか生地作りからはじめても2時間ほどでミルフィーユの完成です。

焼き方

ミルフィーユの一番難しいところが焼き方です。

伸ばした生地をそのまま焼いて膨らみっぱなしにしてはミルフィーユ本来の美味しさは楽しめません。

レッスンではその辺りを詳しくご紹介しました。

カスタードクリーム

ミルフィーユの大事なパーツがカスタードクリームです。

組み立てた時にくずれないよう、ある程度しっかりとした固さが必要です。

また、今回はホイップクリームを加えたディプロマットクリームを使いますが、

カスタードの邪魔をせずになめらかなクリームの仕上げるには、ホイップクリームの割合がポイントになります。

カスタードの甘さも単独で食べてみてちょうど良い、では甘さが足りないです。

合わせるパイ生地、いちごの酸味などを考慮して、砂糖の分量を調節しました。

家庭で作るメリット

皆さんご存知のとおり、ミルフィーユが一番美味しいのは作りたてです。

時間とともにクリームやいちごの水分でパイはどんどん湿っていきます。中にはパリパリしすぎないほうがいい、という方もいらっしゃるかもしれませんが、やはりザクザクのパイと、とろりなめらかなクリームを口にするのは至福のひととき。

レッスンを受けて実際に作ってくださった皆さんから送られてきた写真と、「買ってきたものよりも断然美味しかった。」という言葉に感激しました。

どちらかといえば手間のかかるお菓子ですが、出来立てを食べられるのは手作りならではの醍醐味です。

パイとカスタード、ホイップクリーム、いちごのシンプルな組み合わせだからこそ、それぞれのパーツを丁寧に仕上げれば、お店で食べるのに負けないおいしいミルフィーユができることでしょう。

出来立てのサクサクミルフィーユ、ぜひお試しください。

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