昨日は公現祭(エピファニー)でしたね。
ガレットデロワを食べる日です。
ガレット・デ・ロワとは?
1月6日の公現祭に食べられる、パイ生地にアーモンドクリームを詰めた焼いたパイ菓子です。クリームの中にひとつだけ「フェーヴ」と呼ばれる陶器の人形が入っていて、切り分けた時にそれが当たった人はその日、王様になれ、その年の幸運が約束されるそうです。
ガレット・デ・ロワについてはこちらにも書きました。
今年のガレット・デ・ロワ
私も今年はとりあえず3台焼きました。
プレーンタイプとショコラ、抹茶の3種類です。
それぞれ生地と中に詰めるアーモンドクリームの配合を変えて楽しみました。
プレーンタイプのガレット・デ・ロワ
生地は三つ折りを繰り返して作る折り込み生地で作りました。
中身はアーモンドクリーム。バター、砂糖、アーモンドパウダー、卵、ラム酒で作るシンプルなクリームです。
薄力粉を入れるか入れないかは作りたいガレットのイメージで決めています。
軽めに仕上げたい場合は少し入れ、濃厚にしたい場合は入れずに作ります。
今回は火通りよく、軽い食感に仕上げたかったので、薄力粉を加えました。
焼き上がったガレットのパイ生地は、薄い層が幾重にも重なり、さくさくとした繊細な歯触りで、中のクレームダマンドのほわっとしたやさしい食感と好相性。温かいうちに食べたせいもあって、心身共に温まり、癒されました。
焼きたてのガレットを口にするたび、このお菓子は手作りするに限るな〜、と思うのです。
ガレットは表面にレイエという模様付けをします。いろいろなパターンの絵柄があり、パティシェの腕の見せ所でもあります。
今回は太陽という、一番ポピュラーな図柄にしました。YouTube shortsで公開しています。
ガレット・デ・ロワ・ショコラ
2台目はチョコレートのガレットです。
先日、日本橋の三越のすぐそばにあるアラン・デュカスの工房を兼ねたサロンに行ってきました。
チョコレートのデザートを目当てに行ったのですが、ガレットデロワ・ショコラに遭遇。
迷わずそちらを選びました。
インスタにも書かせていただきました。
ショコラのパイ生地に、チョコレートがたっぷり散りばめられたクレームダマンドの組み合わせに感動でした。
これに刺激を受けて早速その晩、ショコラのガレットを作ってみました。
焼きたてを食べ、サクサクとしたパイ生地と、濃厚でとろけるようなクリームに感激でした。
やっぱり私はショコラのガレットが一番好きかも、と決定づけてしまったほどです。
スタートしたのが午後9時、焼き上がったのがちょうど12時ごろ。久しぶりに夜のお菓子作りを楽しみました。
ちゃんとバターを使って折り込み入りのパイ生地でつくりましたよ。
なのにこの短時間で作れるのには裏技があります(笑)
今月のレッスンではこちらのレシピを紹介する予定ですので、教室のみなさま、どうぞお楽しみに!
ガレット・デ・ロワ・抹茶 動画あり
2014年に出版した「バターなしでおいしいパイとタルト」という本のなかに「抹茶のガレット・デ・ロワ」というお菓子があります。読者の方がよく作ってくださっているのをインスタなどで見かけ、嬉しく思っていました。
久しぶりのこの本のページを開き、よりシンプルに改良し、2023年バージョンとして作ってみました。
本の中ではパイ生地に抹茶入りのクレームダマンドと茹で小豆を詰めて焼いています。
今回はパイ生地にも抹茶を加え、中身は小豆なしで、きなこと抹茶入りのクレームダマンドを詰めました。
また、完成のサイズを2回りほど大きくし、中身がたっぷり入るようにしています。
生地もクリームもバター不使用、オイルで作るレシピなので、生地作りから始めても、たったの1時間ほどで出来上がります。
こちらはYouTubeに作り方動画をアップしています。
ガレット・デ・ロワの全行程を丁寧に解説していますので、30分ほどの長い動画になっています。
ご覧いただけたら嬉しいです。
ガレット・デ・ロワはいつまで食べられる?
1月6日の公現祭だけしか食べられないのか?というとそうではありません。
ヨーロッパではクリスマスが過ぎた後から1月いっぱい食べられるそうですよ。
みなさまもガレット・デ・ロワをお楽しみくださいね。