2021年も残り少なくなりました。
先週で年内のお菓子教室が終了しました。
今年を振り返ってみますと、夏前まではオンラインのみ、夏以降数回対面レッスンを行った後、第5波の影響で10月まで再びオンラインのみ。
11月からようやく対面レッスンを再開できるようになりました。
開催状況がめまぐるしく変化する中、レッスンにご参加くださった生徒さんには本当に感謝申し上げます。
12月はクリスマスレッスンでした。
今年のメニューは「ポワール・キャラメル・パンデピス」。
パンデピスを土台に、洋梨のムースとキャラメルソースで仕上げるアントルメです。
一見手が込んでいるように見えますが、パーツパーツがとても簡単に作れるので、皆さんも「意外に簡単にできるんですね!」とおっしゃっていました。
洋梨のように淡い味わいのものにはスパイスや紅茶など、アクセントになるものを組み合わせると上品でインパクトのあるケーキになりますし、マロンやベリー、チョコレートなど、何を合わせても間違いなくおいしく仕上がりますので、いろいろチャレンジしてみるとおもしろいと思います。
そして今回のケーキは特に意図したわけではありませんが、卵なし、バターなしで作れることに後から気づきました。
アレルギーのあるなしとは別に、卵とバターはお菓子作りを難しくしやすい材料ですので、それらを使わないというだけでもずいぶんハードルが下がると思います。
洋梨のピュレ
洋梨のムースというと、洋梨のピュレが欠かせません。冷凍のおいしいピュレでももちろん構いませんが、今回は缶詰を使って手軽にピュレを作りました。
となると、缶詰の種類が気になるところですが、正直、缶詰の種類にこだわるよりも、洋梨のリキュールをしっかり使っていただく方が効果あり!です。
ポワール・ウィリアム
「洋梨の~」というスイーツにはリキュールを使うのがおすすめです。
マスネ ポワールウィリアムス [ ブランデー 700ml ] [並行輸入品]
私が愛用しているのはマスネ社のポワール・ウィリアムです。
ムースに加えるほか、フレッシュの洋梨をリキュールでマリネしてカスタードやホイップクリームに混ぜ込むと、一気に洋梨の香り高いお菓子に仕上がります。
お手頃価格の缶詰の洋梨でもOKです。
ポワール・ウィリアムがなければ、ベリー系やオレンジ系のリキュールでも。
パンデピス
今回はアントルメの土台に使うため、薄めに焼き上げ、スパイスも洋梨を引き立たせるよう、ほどほどに使いました。
そして本来は油分が少なく、ぱさぱさとした食感のパンデピスですが、油分を足してしっとり感も加えましたので、食べやすい生地に仕上がったと思います。
使ったスパイスはシナモン、ジンジャー、クローブ。
クローブは使いすぎるとカレー寄りの風味が出てしまうので、ごく少量に。
シナモンは多め、ジンジャーはパウダーではなく、絞り汁にして加えました。
好みのバランスを見つけるのもパンデピス作りの楽しさかもしれません。
来年に向けて
オンラインレッスンを始めたことにより、手順や準備の都合で対面ではできるけれどオンラインではできない、あるいはその逆のパターンも出てきて、今年はメニュー選びに随分悩みました。
また、一人でライブレッスンをやることの難しさを実感し、12月からは収録動画のみでレッスンを行うことにするなど、試行錯誤の一年でした。
来年はメニュー考案と試作に集中できるよう、体制を整えたいと思っています。
さて、今日は珍しく本業のお菓子についての記事を書かせていただきました。
公式ホームページはこちらなのですが、いつごろからか料理のレシピ(個人の覚書)ばかり掲載するようになり、お菓子についての記事は別のブログで書いておりました。
今後はお菓子についてもこちらの公式ページで書いていこうかと思っていますので、引き続きアトリエ日記をどうぞよろしくお願いします。