お菓子作りでは、ゴムべらの使い方で生地の良し悪しが決まるといっても過言ではありません。
ヘラの部分が柔らかい方がいいのか、固くしっかりした方がいいのかも迷うところですね。
お菓子によって使い分けるのがおすすめです。
選ぶポイント
持ち手がしっかりしたもの
柄の太さや固さが手にしっくりくるものを選びましょう。
滑りにくいかどうかも選ぶ時のポイントになります。
使いやすい大きさ
ボウルの大きさに対して大き過ぎたり小さすぎるものは避けましょう。
混ぜにくい原因になります。
ヘラの部分の固さ
へらの部分がしなるものと、しなりにくいものの2種類あります。
バターなど、固めの素材を混ぜるには、しっかりしたものが使いやすく、クリームやムースを混ぜるときにはしなりのよいものがおすすめです。
材質
熱や酸に対してある程度耐久性のあるものを選びます。
シリコン製がおすすめです。
シリコンにもいろいろあり、フライパンなど直火に使えるものとそうでないものがありますので表示を確かめてください。
私が使っているゴムべらを紹介します
シリコン製 スクレーパー 中
このゴムべらは今まで何十本使ってきたかわかりません。
しなりがよく、クリームや卵の生地を混ぜたり、ボウルの底から混ぜ返す作業がやりやすく、試作の時などはゴムべらを使う場面が多いので、常に2〜3本同時に使い回しています。
私のように毎日酷使すると1年くらいで先の方が傷んできて、あるときパキンと割れてしまいます。
そうなると買い替えも必要になってきますが、手頃な価格なので常に5本くらいはストックしています。
気になる点は、ボウルの中身をすくったとき、すくい残しがでやすいこと。次に紹介するイイヅカのゴムべらに比べると明らかです。
こんな作業に向いています。
- 生クリームやメレンゲ、ババロア、ムースなど、やわらかな材料を混ぜたりすくったりする
- スポンジ生地など、ふんわりとした生地を混ぜる
- 液体を混ぜる
- 生地を別の器や型に移し入れる
一押しはイイヅカ クリーンヘラ
イイヅカのゴムベラといえば、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
品質のよさでプロからも長年支持されてきました。
私も上のシリコン製スクレーパーの次によく使っていましたが、最近、そちらを凌ぐ勢いで使用頻度が増えています。
持ち手がしっかりしているのに加え、ヘラの部分は折れ曲がることがなく、木ベラのよさとゴムべらの良さを兼ね備えていて、先端が固いのに、ボウルの中身をきれいにぬぐいとることができ、すくい残しがほとんどありません。
熱にも強く、傷みにくいといった丈夫な点もこのへらの心強いところです。
しかも、柄とへらの部分が一体化していて、凹凸がありません。このため洗いやすく衛生的なのはもちろん、握り変えたり、回転させる際の動作が非常にスムーズなのです。
今、すべてのゴムべらをイイヅカに変えようかな、と思っているほどです。
一つ気になる点をあげるとすれば、重さでしょうか。ゴム製スクレーパーに比べると倍以上の重さ(イイヅカが72g、ゴム製スクレーパーが31g)があります。
その分、安定性があると言えるのかもしれませんね。
こんな作業に向いています。
- バターなど固めの材料を練り混ぜる
- カスタードクリームなど、加熱する作業
- 裏漉しなど、押し付けたり力を加える作業
- 粉を混ぜる作業
ブランシェ・アソシエ ソウ スパチュラ ミニ
この小さなゴムべらがすごくいい仕事をしてくれます。
先端のしなりが非常によく、ソースや生地の取り残しをすみずみまできれいにぬぐえます。
お菓子作りで使うのは、大きなボウルばかりではなく、小さな器なども使います。
そんなとき、大きなゴムベラばかりだと使い勝手が悪く、洗い物も増えてしまうので、ミニスパチュラが大活躍してくれます。
例えば、ふやかしたゼラチンを容器から取り出すなど、小回りが効いてとっても重宝しています。
1本、いえ、2〜3本持っていると、お菓子作り以外にもキッチンで役に立つこと間違いなしです。
一つ欠点は値段が高いこと。
こんなに小さいのに、普通の大きさのゴムベラよりも高いってどうなのかな?と思いますが、便利さに負けてついつい買い足してしまいます。
こんな作業に向いています。
- 少量のソースやクリームを移す作業
- 他のゴムベラやフードプロセッサーの刃に付着した生地などを拭い取る作業
- 卵や油など、容器に残りやすいものをきれいにすくいとる作業
使う頻度が高い上、ゴムべら1本で作業がぐんとやりやすくなりますので、お試しください。