晩秋の訪れとともに、冷え込みも厳しくなってきました。
今日は温かいミートパイを作ろうと、折り込みパイの二番生地を集めておきました。
二番生地で気軽にパイを楽しむ
二番生地とは、パイ生地で何かを作った時に、型で抜いたり、余った部分を切ったりして残った部分のパイ生地です。
折り込みパイ生地で最初に作ったものはすごく膨らむのですが、二番生地になると生地が練られているため、膨らみがある程度抑えられます。
もちろん、折り込みパイの一番生地で作ってもいいのですが、余った生地で何を作ろうか考えるが楽しみだったりします。
型なしミートパイ
今日のパイは型を使わずに作ります。
型なしパイにはいろいろなメリットがあるので初めてパイを作る方にもおすすめです。
型なしパイのメリット
・型を揃えなくてもいい
・型に敷き込む作業がないので作りやすい
・生地がどんな形に伸びてもまとまる
・形や大きさを自由に成形できる
・生地は使い切りで無駄が出ない
・底からしっかり熱が伝わるので底生地までしっかり焼き色がついて、中まで火が通りやすい
・型を洗わなくていい
作りやすそうだと思いませんか?
型なしパイ作りのポイント
オーブンシートは必須
型がないので、下にオーブンシートを敷いておかないと、作業台からオーブンの天板に移す際に困ります。
オーブンシートを忘れないようにするのが大切です。
中に詰めるフィリングは液状でないものを
型なしのパイは、生地に具材を乗せた後、生地で囲むか包むことになります。
タルト型やセルクルのように周りを囲む枠はありませんので、液状のゆるいフィリングだと流れ出てきてしまいます。
固形、あるいはペースト状のものがよいです。
フィリングは完全に冷ます
型なしパイに限りませんが、バターを使ったパイ生地は、フィリングが温かいと熱で溶けたりだれたりしてしまいます。
煮たり炒めたりしたフィリングは、完全に冷めてからパイ生地にのせましょう。
肉と野菜と赤ワインのとろけるハーモニーデリカフィリング 本命ビーフカレー
パイ生地がなければ冷凍パイシートを使いましょう
ここまで、型なしパイのお話をしてきましたが、そもそもパイ生地なんてないよ、という方もいらっしゃると思います。
おいしく作れる冷凍パイシートがいろいろ出ていますので、利用されてはいかがでしょう。
こちらの記事に書かせていただきました。
フィリングは自由自在
さきほど、フィリングは固形あるいはペースト状のものがいい、と書きましたが、それ以外はお好きなものを詰めて焼いてみてください。
冷蔵庫にあるものを組み合わせてフィリングに
冷蔵庫に残っていたものを組み合わせてパイに詰めて焼いてみると、意外な美味しさを発見できます。
例えば今日のフィリングは、
・炒めておいたひき肉
・ローストポークと一緒に焼いておいた玉ねぎ
・作り置きのナポリタンソース
この3つを合わせて作りました。
ひき肉が入っているのでミートパイですが、ひき肉の代わりにマッシュしたじゃがいもやかぼちゃのペーストを加えても美味しいと思います。
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パイ生地がどんなフィリングもおいしくしてくれる
いろいろなパイを作っていて思うことです。
パイ生地で包んで焼くことで、フィリングのおいしさがぎゅっと閉じ込められて、旨味を逃しません。
フィリングから出る肉汁や野菜の汁も生地に吸収されるので、パイ生地だけ食べても美味しいです。
これからの季節、温かいパイを楽しんでみてはいかがでしょう。
かんたんミートパイのレシピ
材料
直径14センチの丸型 1個分
パイ生地 200gくらい
フィリング
豚ひき肉 100g
玉ねぎ 1/4個
ナポリタンソース 大さじ3~4
オリーブオイル 小さじ2
塩、胡椒 少々
パン粉 大さじ1〜2
作り方
- フィリングを作る。フライパンにひき肉とオリーブオイルを加えて炒める。肉汁が出てきたら、ザルに開けて汁を切り、フライパンに肉を戻し入れる
- みじん切りにした玉ねぎを加えて炒め、塩、胡椒を振って炒める
- ナポリタンソースを加えてサッと炒めて取り出し、完全に冷ます
- パイ生地を直径22センチくらいに伸ばしてオーブンシートの上に広げる
- 冷めたフィリングを縁から4センチくらい内側まで広げる
- フィリングの周りの生地に卵を塗ってから、フィリングを覆うように内側に折り畳む(フィリングが全部隠れなくて良い)
- 生地の表面に卵を塗って、フィリングの上にパン粉を振り、220℃に予熱したオーブンで10分、190度に下げて30分焼く