試作

今年取り組んできたこと

こんにちは。

2025年も残り少なくなってきました。

 

今年は書籍の出版をきっかけに、去年後半から取り組み始めた米粉のお菓子にどっぷりと浸った一年でした。

米粉のお菓子は小麦粉とは別物、と考えた方が良いと思っています。

ですので、米粉に対する感覚が鈍らないうちに、できるだけいろいろなものを作れるようになっておこうと、米粉中心のお菓子作りをしてきました。

 

今年の目標

目標は一通りの生地を米粉で作れるようになることでした。

クッキーやスコーン、マフィン、カップシフォンは本でかなり試作をしたので、次はスポンジ生地、ロールケーキ生地、パイ生地、タルト生地、シフォンケーキ(マフィン型ではなく、シフォン型を使ったもの)、そしてシュー生地を攻略するべく、ひとつひとつ試作を繰り返しました。

6月はスコーン、7月はスポンジ、8〜9月はパイ、10月はロールケーキ、

先月はシュー生地、そして今月はタルト生地のレシピが形になり、なんとかその目標を達成することができました。

米粉でこんなにいろいろなお菓子が作れるとは思っていなかったので、驚きと発見の連続でした。

いろいろ試してみて、やっぱり米粉だとかなり大変だな、と感じるものがある一方、これはむしろ米粉で作った方が美味しいのでは?と感じたものもありました。

 

小麦粉の方がよいと感じたもの

一番試作に苦労したのがパイでした。時間的にも他の生地が1ヶ月ほどで完成したのに、パイは2ヶ月かかっています。

そして次がスコーン。

この二つは今でも小麦粉で作るに越したことはないな、というのが正直な気持ちです。

 

米粉の方が好きになったもの

対して、米粉に軍配が上がるのでは?と思ったのがスポンジ、ロールケーキ、シフォンケーキです。

ジェノワーズ(共立てスポンジ)

特に共立てのジェノワーズは米粉で作ると本当においしいのです。

かねてから、ジェノワーズには少しのもっちり感が欲しい、と思って小麦粉でスポンジ作りをしてきました。

それが、米粉を使うと、期待通りのかすかなもっちりとした食感が得られるのです。

小麦粉を使っていた時のあの苦労はなんだったのだろう?

と思ったほどです。

ロールケーキ

ロールケーキは共立て、別立て(シフォンタイプ)、ビスキュイの3種類研究しました。

どれもしなやかで巻きやすく、シロップなど塗らななくてもクリームとの一体感が楽しめます。

 

シフォンケーキ

そしてシフォンケーキ。これはもう、完全に米粉のシフォンにはまりました。

きめこまかく、しっとりなめらかな食感はやみつきになるおいしさです。

今もほぼ毎日のようにフレーバーを変えながらためし焼きを繰り返しています。

 

今年は米粉で駆け抜けた一年でしたが、来年は小麦粉にもどりたいと思いつつ、これまで作り上げてきた米粉のレシピをベースにまた新しいお菓子も作っていけたら、という期待感も抱いている、そんなこの頃です。

Profile

吉川文子(よしかわふみこ)