試作

ガトー・ショコラ、今度は濃厚タイプ

先日焼いたのは、ふんわりと軽めのガトー・ショコラ。

とても気に入ったのですが、食べているうちに「今度はもっと濃厚なものも作りたい」と思い、早速もう一台焼いてみました。

同じガトー・ショコラでも、目指すおいしさが変われば、仕上がりもずいぶん変わります。

今回は、前回と比べながら作ってみることにしました。

見た目からすでに濃厚

生地を作って最初に感じたのは、色の違いでした。

前回よりチョコレートやココアを増やしたことで、生地の色がぐっと深くなっています。

食べてみると、その違いはさらに明確に。

口に入れた瞬間からチョコレートの風味が濃く広がり、後味までしっかりと残ります。

ケーキを食べているというより、チョコレートそのものを味わっているような満足感がありました。

配合だけでなく、焼き方も変えてみました

今回おもしろかったのは、材料の違いだけで変化したわけではないことです。

焼く温度も、前回とは大きく変えました。

軽いタイプは一定の温度で最後まで焼きましたが、今回は前半と後半で温度に変化をつけています。

ガトー・ショコラは、どこまで火を入れるかによっても食感が変わるお菓子。

同じような材料を使っていても、焼き方まで含めて考えると、仕上がりの幅がぐっと広がります。

「少し変える」だけでも別のお菓子に

今回、前回から材料の分量を極端に変えたわけではありません。

それでも、色、食感、チョコレートの感じ方、焼き上がりの姿まで、かなり違うものになりました。

お菓子作りをしていておもしろいのは、実はこういうところです。

(試作で悩む部分でもあるのですが)。

ほんの少し材料のバランスを動かしたり、焼成温度を変えたりするだけで、同じ名前のお菓子でも印象が変わります。

今回の2台は、その違いがとてもわかりやすく現れました。

今日はどちらのガトー・ショコラ?

ふんわり軽く、チョコレートの風味を楽しむタイプ。

そして今回の、濃厚でリッチなチョコレート感を楽しむタイプ。

比べてみると、どちらにもそれぞれのおいしさがあります。

紅茶と一緒に気軽に食べたいときには軽いタイプ、濃いめのコーヒーとチョコレートを思い切り味わいたいときには濃厚タイプ。

 

その日の気分に合わせて選べるようになったのも、ちょっとうれしいところです。

Profile

吉川文子(よしかわふみこ)